5G通信に関してまだまだ理解していないという人も結構多いと思いますが、Sub6という通信規格と、ミリ波という通信規格を聞いたことありますでしょうか?
同じ5G通信だったとしても、その違いを知らないという人は結構多いと思います。
通常日本国内で利用されている5G電波というのは、Sub6とミリ波と呼ばれる2つの通信がメインなのです。
5GはSub6とミリ波の通信
✔ミリ波
この2つの通信規格をあわせて5Gと呼んでいます。
5Gの通信規格といってもこの2つがあるということも知らないという人は結構多いのではないかと思います。
またこれらはFrequency Range 1とFrequency Range 2に分かれます。
✔Frequency Range 2:24.25GHz〜52.6GHz
これらの2つの帯域が5Gの通信となります。
日本でのミリ波の通信帯域
日本でのミリ波の割当は4社で割り当てられています。
日本ではn257と呼ばれる通信規格となっており、26.50~29.50GHzがミリ波と呼ばれる帯域として利用されております。
各社のn257の帯域を見てもらいたいと思います。実際にこちらを確認したところでそうなんだというレベルだと思いますが、かなり高周波だと思います。
先程お伝えしたFR2に当たるものがいわゆるミリ波と呼ばれるものとなっています。
ドコモ | 27.40GHz~27.80GHz |
au | 27.80GHzHz~28.20GHz |
ソフトバンク | 29.10GHzHz~29.50GHz |
27.00GHz~27.40GHz |
こちらが各社に与えられたミリ波の帯域となります。
実際にこの帯域を利用してミリ波の通信を行うことができるわけです。ミリ波の帯域を利用することができれば、本当に高速通信を行うことが可能となります。
なぜミリ波がそこまでエリアが広くないのか?というとGHzがSub6と比較しても高いと思いませんか?
それが高くなるということは、残念ながら電波は飛ばないのです。電波が飛ぶのは比較的低い周波数帯となります。
周波数帯が低いと電波はピルなどの建物を回り込むという特性があるため、電波はより遠くまで飛ぶのです。
Sub6は比較的電波の周波数帯が低いため、比較的電波は飛びますが、ミリ波は周波数帯が高いので、電波が飛びません。
単純に電波が飛ばないということは、アンテナの数を増やしていく必要があるのです。アンテナの数を増やすということは、それだけコストと時間がかかるのです。
各社にとっては、コストと時間がかかるということは、費用対効果が悪いです。
そのため費用対効果が悪いということで、Sub6のほうが先に広がっていくことは間違いありません。
✔Sub6は電波がミリ波よりも遠くまで飛ぶ
電波の仕組みを動画で解説
電波の仕組みに関して、こちらで解説しています。電波の仕組みがわかればミリ波があまり飛ばないのか?というところが少しでもわかるのではないかと思います。
Sub6よりもミリ波のほうが遠くまで飛ぶということが、こちらを見ると少しはわかるのではないかと思います。
✔3Gは当たり前ですが、さらによく飛ぶ
結局どんどん高周波になってきているため、遠くまで飛ばすということが非常に困難になってきたということになります。
周波数が高いと遠くまで飛びません。周波数が低いと遠くまで飛ぶということになります。
電波の特性を知っておくことは、悪いことではありません。
電波の特性からするとミリ波はアンテナ敷設に時間がかかって当然です。同じエリアにミリ波を飛ばそうと思った時には、Sub6よりもアンテナの数を増やす必要があります。
アンテナの数を増やすためには、それだけコストが必要となるわけです。
Sub6という帯域は?
日本で現在かなり広がってきているものがSub6というものとなります。Sub6という帯域は、n257ではなく、n77、n78、n79という帯域となります。
n79はドコモのみが持っている帯域となります。こちらがいわゆるSub6と呼ばれる帯域となっており、Sub6の帯域を利用できると基本的に5Gに対応しているということになります。
日本で発売されているスマホというのは、n77〜n79に対応しているスマホがメインに販売されています。
日本ではSub6にしか対応していないスマホが大半です。今後Sub6ではなくミリ波にも対応しているスマホの販売も行われると思われますが、まだまだSub6のみの対応のスマホが多いということになります。
ミリ波のエリアが増えることに期待
ミリ波は今後間違いなく増えていきます。
✔ミリ波対応のスマホが今後増える
✔ミリ波でないと不満が出る可能性が高い
今後信号機にアンテナを敷設するということもあろうかと思います。
信号機にアンテナを敷設するということは、当たり前ですが、信号機ごとにミリ波の電波の受信が可能となります。
それなら都心部であれば、かなりの高速通信が可能となるかと思います。
しかしながら都心部は信号機ごとに可能ということになりますが、普通の場所ではミリ波をそこまで増やし続けるということは難しいでしょう。
おそらく同じ5Gでも都心部はミリ波への対応は行われますが、いわゆる田舎と言われるところにはミリ波がくることはないかと思います。
同じ5GでもSub6はくると思いますが、さすがにミリ波が来ることはないと思いますね。さすがに費用対効果が悪すぎます。
ミリ波を増やすことのデメリット
ミリ波を増やすことのデメリットというものも当然ながらあります。
✔スマホ側の対応
デメリットは先程もお伝えしましたが、最大はコストではないかと思います。
とにかくコストがかかるということは、今の企業は嫌うわけです。ただ楽天に関しては少しでもユーザーを増やしたいという思いから設備投資にかなりお金が注がれる可能性は十分にあるかと思います。
結果的に資金力があるところがアンテナの敷設にも力を入れることができるということになります。
少なくとも4Gのエリアに関しても
そのためこれからは5Gにもかなり力を入れていくのではないかと思いますね。
こちら今後自社回線の比率を増やしていくことに関して記載しています。本当にこれから先は楽しみですね。
iPhone12はどの帯域
iPhone12では全てのモデルで5Gに対応していることは知っている人も多いと思います。
ただiPhone12はSub6とミリ波どちらに対応しているのか?というところまで知っている人は少ないかと思います。
残念ながらiPhone12はSub6の対応のみしか行われておりません。
こちらにiPhone12のスペックなどを掲載している記事がありますので、こちらも合わせてご確認いただければと思います。
iPhone12はSub6までしか対応しておりませんが、5G通信が入る場所で通信をするとかなりの高速通信が可能となります。
iPhone13は?
今後楽天からもiPhone13の発売があると思います。
iPhone13ではミリ波に期待したいところです。Sub6とミリ波の併用ができれば、本当にありではないかと思っています。
この2つの電波を受信できるスマホを手に入れることで、相当高速通信をすることが可能となります。
iPhone13では本当に高速通信に期待したいところです。